横浜市を中心に警備業を行っております。
誠総合企画 スタッフの杉野です。
4月に歯科医で歯の治療をしてもらった際に、親知らずの存在を告げられました。
まっすぐに生えた上の2本と 横向きで歯茎に埋まっている2本、
若く体力のあるうちに処置した方がいいとのことでした。
あれから存在を忘れかけていた親知らずでしたが、
最近、物を噛むと その部分が痛くなることがあり、忘れられないようになりました。
これはまずいな・・・。ということで意を決して歯科医を調べることにしました。
「横浜市 親知らず おすすめ」
すると評判がかなり良く、なんだか良さそうな歯科医が見つかりました。
詳しく調べてみると、本院と分院に分かれているらしく、
本院は1月末まで予約がいっぱい。
分院は日曜の朝一番であれば辛うじて予約が取れる模様。
いつもならば少し時間を置く内容でしたが、
早く処置して欲しかったため、すぐに予約を入れました。
とはいえ、予約が埋まっている現状。
初診では今後の施術予定を聞いて終わるのだろうと思いました。
その二日後、夜勤明けでぐっすり眠っているときに電話が鳴りました。
寝起きで回っていない頭で応答しましたが、
12月19日 の来院予約の確認の電話でした。
当日はレントゲンを撮り診断、可能であれば即日抜歯することが出来るとのこと。
考えなしに 「お願いします」と言ってしまい
少しあとで後悔しました。
当日
12月19日 日曜日の10時 が来院予定となっていたが、
初診のため、少しだけ早く家を出ることにした。
横浜駅に到着したのが9時25分、病院に着いたのが丁度30分だった。
受付に名前を告げ、問診票を記入。少し待っていると
まだ10時前にもかかわらず、対応していただけることに。
まずはレントゲンという事で専用の部屋に案内される。
名前はわからないが 冷たくて重いレントゲンの時に着用するアレを着せられ、
案内された通り椅子に座る。
そして指示通りに器具に顔を固定、前歯で器具を噛む。
そしてレントゲンを撮ることに。
全体から 精密機器が動作している音が聞こえる。
こんな時にあまり想像したくはないが、
こめかみ部を固定している器具が徐々に狭まり、
頭をつぶされてしまうのではないか・・・?
というB級ホラー映画的な情景が頭に浮かびました。
安易なグロテスクシーンを入れるあたりがB級と言われる所以で、
アメリカはそういった映画を量産しすぎている。
閑話休題
無事レントゲンを撮り終わり、そのまま診察及び施術台に腰を掛ける。
目の前には新しめのモニターが置かれており、
デスクトップには 親知らずを抜くときの注意点 というファイルがあった。
きっとこれを患者に見せるのだろう。
と、画面を眺めていると 担当医師が登場する。
「本日担当する○○です。(緊張で名前すら覚えていない)」
「よろしくお願いします」
ありきたりな挨拶を交わし、さっそく現状と施術の注意点へと入る。
「今回上の親知らずを抜歯するという事ですが、よろしいですか」
「そうですね。お願いします。」
「まっすぐ生えているので、切開ではなく抜くようになります。
縫合や抜糸の必要もない為、膿むことが無ければ本日以降の来院は不要ですよ。」
「それは助かります。ではお願いします。」
「ほかの注意点もご説明しますね。まずは─────────。」
その後様々な注意点を聴くことに。
抜歯後2週間ほどは口をゆすぐ際優しくとか、
歯磨きの時に注意するとかそういった事である。
さて、丁度 心の準備が出来上がった頃に施術が開始される。
椅子が倒されて天井を見上げると上から布を被せられる。
口の部分だけがすっぽりと開いた 歯科医特有のモノだ。
これをされると一気に緊張感が増すというもので
こぶしを少し強く握った。そして、じわりと汗がにじんでいたと思う。
「それでは、歯茎表面に麻酔を塗ります。その後麻酔の注射を刺していきますね。」
さて、嫌いな注射の時間だ。
まぁ、表面に麻酔を塗って痛みを緩和してくれるという事なので我慢しよう。
と思っていたのだが、表面に塗ってから時間を置かずに針を刺されたことを理解した。
涙が出るほど痛くはないが、痛くないと言っては噓になる。
歯ブラシの毛先が弱った歯茎に刺さり、神経がズキッと痛むあれ、
あの5倍くらいには痛い。
まずは右上が完了、その後左上も実施。
同じく痛いが、さっきの経験もあり 苦痛ではなかった。
「では、10分時間を置き、麻酔が効き始めたら施術を開始します。」
顔の布が外され、椅子も起き上がる。
口の中には麻酔の苦みが残っていたため口をゆすぐ。
その後10分間は虚空を眺めながら時間を過ごすことに。
さて、時間が経過した後、医師が再登場する。
「それでは初めて行きます。よろしくお願いします。」
再度椅子が倒され、顔に例の布を被せられる。
緊張感再来、汗がどっと流れる。
「押される感覚があると思います、痛かったら左手を上げて下さい。」
上げて下さいって感じで書くとすごく違和感を覚える。
さて、医者の言う 「痛かったら手をあげて」は信用できない。
母親の言う「お年玉は貯金する」という言葉並みに信用できない。
そんなことを考え、器具が歯に当たる感覚を覚え
改めて施術が開始されたことを実感する。
────対戦よろしくお願いします。
さて、医者の言う通り 押されている感覚がある。それも結構強い力で。
麻酔が効いているという事もあり、激しい痛みがない。
が、やはり少しだけ チクっとした弱い痛みが永続的にある。
麻酔の時に感じた痛みに近いそれが先ほどよりも深部で起こっている。
と、冷静に分析することで 手術への恐怖を和らげる作戦を取り、
無事に恐怖を乗り越えることに成功した。
それからさらに時間が経過するも、なかなか抜ける様子がない。
「根が深いなあ」
という医者のつぶやきが耳に入り
「これは長くなるぞ・・・最悪だ。」という気持ちと
「立派な歯でしょう?私の歯なんですよそれ。」という誇らしい気持ちが産まれた。
そんな立派な歯を今まさに抜いている所なのだが。
閑話休題
「〇〇を使います」
聞き慣れない名前が出た後、先ほどとは違う器具を使っていることを実感。
何かが私の親知らずを強く固定している。そしてまた引き抜こうとする感覚が伝わってくる。
さっきよりも親知らずと歯茎が離れていっている。それはわかるがまだ抜けない。
だってまだ根っこが固定されているような感じがするのだから。
これはさらに延長戦だな・・・。
「抜けました。」
は?
新しい器具の登場からあっけなく抜かれてしまった私の右上親知らず。
感覚的にはまだ残っていたのだが、気のせいのようである。
「続けて左上の抜歯も行いますが、よろしいですか?」
寝た状態で首を動かすのが難しく、声を上げるのも困難なため
親指を立てて 👍 を見せる。
「それでは初めて行きます。」
さて、また先ほどの長期戦が繰り広げられるのか。
さっきみたいにぐいぐい押されて新しい器具で固定して
頑張って抜かれていくのだろうな。
「お疲れさまでした」
速い。
さっきの数倍速く完了した。
右が15分程度、左は2分程度で完了していた。
顔にかけられた布を取り除かれ、椅子が起き上がる。
「お疲れ様でした。あとは両奥歯でガーゼをかみ合わせてもらって完了です。」
口を開けて、先ほどまで存在した親知らずスペースにガーゼを詰めてもらう。
そして軽く噛み固定する。
「30分程度その状態を維持してくださいね。
血が収まらない場合は新しいガーゼに切り替えて出血を抑えるようにお願いします。」
口を閉じなければいけない為、言葉が出せない為うなずく。
「それでは以上となります。ありがとうございました。」
立ち上がり、深いお辞儀をしてその場を立ち去る。
その後待合室で 本日の料金と処方箋を待つことに。
そういえば、親知らず2本の処置にかかる金額が
「4000円から25000円」と書いてあったのを思い出した。
財布に2万円を入れたため、多分足りると思うがどうだ・・・?
「杉野さん」
受付に名前を呼ばれ、ドキドキしながら向かう。
「本日の診察と施術で 4500円です。」
思ったより安くて安心した。
その後は処方箋をもらい、調剤薬局まで足を運び
薬をもらって家に帰った。
それから
当日は血が止まる気配がなかったのですが、
翌日からはかなり落ち着きました。
が、血が止まったのと同時に 少しだけ痛みが出てきました。
痛いといっても本当に軽いものですけど。
そしてさらに1日後、完全に痛みも引きました。
後は旧親知らずスペースに配慮すれば普通に生活できそうです。
最後に
意を決して抜歯した親知らず。
痛みがなかったとは言いませんが、本当に軽微なものでした。
むしろ、親知らずを残すことで起こるリスクを考えれば
痛みなんてチャラになると思います。
親知らずに限らず、歯の病気は健康に影響を及ぼします。
今後も何かあれば早めに対応したいと思いました。
そして、また1月後くらいにでも下の親知らずを処置してもらう事を決めました。